今回は北谷町宮城海岸の「砂辺」をのぞいてみましょう。エントリーすると、ソフトコーラルのお花畑が広がり、ロクセンスズメダイなどの小魚がワーッと近づいてきてお出迎えしてくれました。(写真&文:ICHI)

カラフルなヤドカリ

砂辺に潜ったら、じっくりと生物を探してみましょう。岩場やガレ場には、こんなカラフルなヤドカリも住んでいるんです。足先まできれいな色で、まるで足のネイルをしているみたいですね。
ヤドカリだけ探しても、ワンダイブでけっこうな数を見られるはず。このヤドカリは3cm程度の大きさで小さめですが、中には10cmを超える大型のものもいます。

おしゃれなヤドカリ
ちょこまかと動く姿はかわいいし逃げ足は速くないので、初心者の生物観察にはうってつけですよ〜。

カラフルなウルトラマン

ダイバーは「ウルトラマンホヤ」と呼んでいます。よく見たら、1つ1つがウルトラマンに見えませんか?この生物は動かないし、「シュワッチ」などの音が出て脅かされることもありません。じっくりと観察できるのです。面白い生き物ですよね。でも次回潜るときはもういないかもしれません。理由は3分で消えてしまうのではなく。他の魚に食べられてしまうからです。

食べられやすいウルトラマン
ウルトラマンは強いイメージですが、こちらのウルトラマンは・・・強いイメージではないかな。

オレンジのおうち

砂辺には「カイメン」というこれまた動かない生物があちこちにいます。中にはオレンジ色のものもあって、水中でも目立っています。見つけたら上からのぞいてみてください。
このとき「ライト」があれば役立ちますよ。上からライトが当てづらいなら、思い切って横から当ててみましょう。オレンジの壁越しでもライトで中を照らせますよ。よく見るとエビが住んでいることもあるのです。逃げ出すことはないので、ゆっくり観察してみましょう。

驚いているエビ
まさか見つかると思ってなかったでしょうね。きっとビックリしているはずです。

紅夜叉

おやおや、赤の模様がきれいな魚がいますよ。この魚はダイバーに大人気の「ヤシャハゼ」というハゼの一種です。
普段はダイバーが近づくと巣穴にピュッと素早く引っ込んでしまうのですが・・今日は機嫌がよかったみたいで、かなり近づいても引っ込まない!めったにないことですが、たまにこんなこともあるのです。人間にも性格があるように、魚にもきっとあるんでしょうね。好奇心旺盛とか、度胸満天とかね。

度胸のあるヤシャハゼ
お願いだから、肉食の魚が来たらすぐに逃げて〜

穴から出てきた怖がりやさん

ジョーフィッシュです。いつも穴の中でのんびりしています。怖がりなんで、あまり近寄られると怖くなって穴の奥に入って、入口の扉を閉じちゃいますよ。かわいいと言ってくれるのは嬉しいけど、そっと見てくださいね。そうしたらくるくるまわったり、ちょっと穴から出てきたりするかわいい様子が見られますよ。

目が可愛いジョーフィッシュ
沖縄本島のダイビングスポットでも侮るなかれ。ジョーフィッシュなどの面白い生物がたくさん棲んでます。

インスタ映えウミウシ

海の宝石「ウミウシ」です。この名前は「ゾウゲイロウミウシ」と言います。体の色が「象牙色」でとてもきれいですよ。写真に撮ると思わず「オー」と声が出るくらい鮮やかなんです。インスタ映えするウミウシと言ってもいいかもしれませんね。岩の上やサンゴのまわりでジッとしていることが多く、動いていてもゆっくりです。カメラを始めたばかりの方には嬉しい被写体です。 さて、そろそろエキジットしましょう。

象牙色のウミウシ
基本的に全然動かないからいいモデルさんになってくれます。もちろん無料でポーズを取ってくれますよ♪
沖縄本島ダイビングポイントギャラリー