ダイビングをする時に注意しなければいけない事について、質問があります。
最近LCCなどの本数も増え、沖縄に行きやすくなったと感じていて、旅行先に検討中です。調べると沖縄はマリンレジャーやアクティビティが多そうで、一度くらいダイビングをやってみたいと思っています。
ただ、心配なのが子供の頃からの持病です。持病があってもダイビングは可能でしょうか。(sakoさん)

【体験アドバイザー:てんてんの回答】

病気とダイビングについて、ご質問にお答えさせて頂きたいと思います。ただ、先に結論を言ってしまいますが、質問者様の病状についての詳細がないため、「どんな持病かによる」としかお答えが出来ません。

呼吸器系の病気は危険

例えばですが、呼吸器系の病気(肺気腫や喘息など)はダイビングをしてはいけないと言われています。理由は、ダイビングに使うタンク(海中で呼吸をするために背中に背負っているやつです)の中の窒素が発作を引き起こす危険性があるからです。(肺や気管が乾燥するため)

海の中ではレギュレーターを咥えた状態で呼吸をする以外の方法がなく、万一咳が止まらなくなってしまったら大変です。

ただ、昔と違って現在では喘息などの持病があっても、症状の落ち着いている方(小児喘息などで現在では症状が出ていない方)など、医師の診断書があれば許可の出る方もいます。

慎重にダイビング
海の中ではちょっとした症状でも大変なことになりかねません。

減圧症になりやすい病気など

また、循環器系の病気や糖尿病の場合、妊娠中の女性もダイビングは出来ません。
循環器系の病気とは、主に心臓や血管に関する病気です。

いずれの場合も、ダイビング中窒素が体内にたまり、血管内や細胞内の窒素が身体に与える影響(減圧症)を考慮しての禁止です。また、妊娠中の場合は胎児に与える影響も考えられますね。

上記のような病気や症状をお持ちでない場合でも、例えばですが風邪を引いている場合でもダイビングショップで断られることもあります。

熱や体調異常はもちろんですが、咳がひどかったり鼻が詰まっていたりするいわゆる初期症状でも、もし海の中で突然咳き込んでしまったら、慣れない体験ダイバーはパニックになってしまう可能性もありますよね。

身体への好影響も

個人的な話になりますが、私がダイビングを再開したのは、逆に子供の一人が病気になったことがきっかけです。

完治しない病気ではありますが、子供が生き物好きなので癒やされるという精神面以外にも、水中では身体への負担が少ない事や、年齢の離れている兄弟がいても他のスポーツと違って一緒に楽しめるというのが理由です。

病気によっては、ダイビングのような水中の運動は身体への負担や影響が少なく、逆に海外では推奨されている場合もあります。

負担の少ないダイビングをするダイバー
場合によっては好影響になることもあるので、医師とよく相談しましょう。

医師の診断が近道

それはともかく、体験ダイビングを検討中でしたら、まず体験される前に診断をおすすめします。診断書があれば、沖縄に来てからいざという時にも困りませんし、探せばダイビング専門の医師もいるそうですよ(ダイビングショップなどに問い合わせると良いと思います)。

また、ダイビングの申込みの時に、各ダイビングショップのインストラクターさんから病歴などを記入する用紙を渡されますが、きちんと申告してくださいね。

時々、ダイビングできなくなるのが嫌だからと、持病や風邪症状など嘘の申告をする人もいるそうです。そうなると、何かあった時にインストラクターさんもお手上げですし、多大な迷惑を掛けることになります。

万一、ダイビングの許可が下りず体験できなくなってしまっても、沖縄の海はシュノーケルでも楽しめる所がたくさんありますよ。熱帯魚やサンゴ礁だけでなく、マンタやジンベエザメなどの大物に会えるシュノーケルツアーも沢山あります(ジンベエザメは生簀ですが)。

沖縄、良いところですよ。ぜひ前向きに、楽しめますように!(てんてん)

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