水中写真入門

沖縄で体験ダイビングをするなら、一枚くらいはお気に入りの写真を撮影して思い出を残したいものです。
海の中で見た生物やとにかく美しい景色を映像に残して、他の人にもシェアできる水中写真。自分が撮りたい写真や動画を撮影するためには、まずどんなカメラを使えば良いか、選ぶことから始める必要があります。
「水中写真」と聞くとややハードルが高そう?に聞こえますが、水中を撮影してみたい!という初心者の方にも使いやすいカメラが実はたくさんあるんです♪
使用するカメラにはどんな種類があり、それぞれに、どんな特徴があるのでしょうか?

かみさんの水中写真教室

かみさんプロフィール

ダイビングしている水中カメラマンかみさん1992年東京都生まれ。
幼少時代にトラブルを経験したことによって海を避けていたが、2017年に海外でのダイビングをきっかけにライセンス取得に挑戦。
ライセンス取得をきっかけに海の魅力に取り憑かれ、一般企業に務める傍ら週末に沖縄・伊豆半島を中心に年間50~100本潜っている。
水中写真の素晴らしさを広めていきたいという想いから現在に至る。
撮影機材は、TG-5(OLYMPUS)・EOS Kiss X7i(Canon)・GoProHEROを使用。
これまでに地球の海フォトコンテストにて入賞した経験を持つ。

水中写真の基本

水中で撮影するには、何が必要?

沖縄の海の中を綺麗に撮影するには、まず何が必要なのでしょうか?
当たり前のことですが、陸上用のカメラなどをそのまま持ち込むことはできません。耐水性や耐深性のある防水ケースに入れて使用する必要があります。

ミラーレス一眼やデジタル一眼レフカメラなど、レンズ交換ができるタイプのものであればレンズに応じた「ポート」を取り付けることができるでしょう。また、海の中の生物の色をそのままに美しく出すためには「ストロボ」も必須アイテムです。

体験ダイバーにおすすめ「コンデジ」

水中写真の撮影に使うことのできるカメラには、お手軽なコンパクトデジタルカメラやミラーレス一眼、デジタル一眼レフなど様々な種類があります。
使い勝手や値段、使いこなしにはそれぞれ違いがあり、自分に合ったカメラを選ぶ必要があります。水中で撮影するダイバーさんにおすすめなのはお馴染みの「コンパクトデジタルカメラ」です。

一人一台は持っているコンパクトデジタルカメラ。これをハウジングケース、つまり「防水ケース」に入れれば、水中でも使用できるようになるのです。
シャッターを押すだけで綺麗な水中写真が撮影できるので、とってもリーズナブルで手軽にトライできそう。
シャッターボタンを押してからタイムラグが生じることがありますが、小さな魚などもテクニックいらずで撮影できるのが嬉しいポイントです。

ミラーレス一眼カメラはどちらかといえば中級者向け。コンパクトデジタルカメラとデジタル一眼レフのいいところどりした、ちょうど中間的なカメラといえます。
ボディがコンパクトなので扱いやすい大きさなのが、女性にもうれしいポイント。レンズ交換ができるので、被写体に合ったレンズを選べば、さらに迫力のある写真が撮れます。ダイビングに慣れてきたら選択肢のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

基本のテクニック

沖縄で綺麗な水の中に潜れたら「素敵な写真を思い出として残したい」と思う方は多いはず。
とくに体験ダイビングをする際には、「防水カメラを使って思い出を残したい」「水中写真を撮影をしたい」と思っている方も多いでしょう。ダイビングなどで水の中に入ると、心も体もリラックスして、とにかく写真に収めたいと思うものがたくさんあるはずです。

生物に危害を与えなければ基本的には何をとってもOKな海の中。心の感動をうまく撮影し思い出として残すことができれば、他の人にもシェアできます。
でも海のなかで写真を撮ると聞くと「何かとハードルが高そう・・」と思う方も多いはず。初心者にもトライしやすいテクニックやコツとはどんなものでしょうか?

オート撮影でも高クオリティ!

水中写真を撮影をするなら、もちろん必ず必要になるのが防水カメラ。
撮るにあたってとにかく大切なことは、「楽しむ」ことです。初めから完璧に理想の写真が撮れるとは限りません。
そこでおすすめなのが「コンパクトデジタル防水カメラ」。水中撮影を行う方は、まずオートでの撮影がおすすめ。テクニックが求められるマニュアルよりも簡単かつある程度綺麗な写真が撮れるため、楽しさや喜びを感じられるのです。
デジタル一眼レフやミラーレスカメラを使いたいという方は、ISO感度、シャッタースピード、絞りなどの数値を固定してから始めましょう。
マイクロレンズであれば、オートフォーカス機能を活用できます。ストロボであれば、TTLオートを組み合わせれば初心者でも簡単かつクオリティの高い写真が撮ることができます。

プレビュー機能を活用しよう

体験ダイビングで素敵な水中写真がほしいなら、まず「理想の写真のイメージ」を持つことが大切です。
一般的に言える理想の水中写真とは
・生物本来の色がきちんと再現されていること
・写真に奥行きがあること
・ピントが適切であること
などがあげられます。

ダイバーが映っていることも大切なポイント。デジタル防水カメラを使用しているのであれば、プレビューを見ればどのように写真が撮影されたかをその場で確認できます。
また、気になるポイントを修正しながら何回か試していけば、手間はかかりますが「理想の写真」が撮影できるでしょう。
「プレビュー機能を活用してとった写真を元に修正を加えていく」初心者におすすめのテクニックのひとつです。