私の人生の中で海に潜るなんて、一生ないと思っていました。
沖縄を旅行中に立ち寄ったバーでたくさんの水中写真を見て、オーナーさんの話を聞いたときそんなに高くない値段で体験ダイビングができると聞いたのでチャレンジすることに。
沖縄本島でもできるけど、時間もあったのでケラマブルーで有名な離島、阿嘉島ですることにしました。(2018年7月/写真&文:みう)

まずは阿嘉島観光

高速船やフェリーを使ってたどり着いたのはダイビングで有名な慶良間諸島です。
座間味島、阿嘉島、慶留間島、外地島、渡嘉敷島とあり、今回は天然記念物のケラマジカがいる阿嘉島にしました。

体験ダイビングは島散策のあとにしたかったので到着の次の日に予約をしたので船から降りたらまずはチェックインです。
宿は歩いてすぐのところで荷物を預かってもらい、いざ島散策開始!!島なので坂も多いです。自動販売機は港付近と集落の中にしかない(ように感じました)ので飲み物を持っていくことをお勧めします。そしてこの島、なにがすごいって少し高さがあるところからみる景色が最高すぎなんです。
青のグラデーションがすごく、携帯で写真を撮っても十分キレイに撮影できます。

人に慣れたシカさん

阿嘉島から橋でつながっている隣の慶留間島を道に沿って歩いていたら、なんとシカを発見しました。

草を食べるシカ
おしりがハートマークでとってもキュートです。

少し小さめなのかな?近づいても逃げないのは奈良のシカのように人慣れをしているからでしょうか。こんな普通に天然記念物に出会えることがすごいことだと思いました。

クジラが見える小学校

慶留間島を歩いていると小学校がありました。海辺にあるこの小学校。
シーズンになると窓からクジラが見えるみたいで、そのときは授業を少し中断してみんなで見るそうですよ。こんな環境は日本どこを探しても少ないのではないでしょうか。

海沿いにある小学校
自然と共に生きているような、羨ましい環境です。

そして、その隣の外地島には空港があります。定期便が飛んでいるわけではなく、ヘリが離発着の練習をしていたり、台風の時期に船が全便欠航したときによく利用されたりしているそうです。通常時も予約したり、問い合わせたら飛んでくれるみたいですよ
その空港から展望台へあがれたのですが階段が多いんです。
階段の両サイドにはケラマツツジが植えられており、2月・3月には満開になりとてもきれいです。

展望台から見る海!

展望台に着いたらそこには360度のパノラマの世界が待っていました。

眼下に広がるケラマブルーと、島の木々の緑、最高です。冬はここでホエールウォッチング協会のスタッフさんがクジラを探している場所でもあり、近いときはクジラのブロー(息継ぎ)やブリーチ(背面ジャンプ)の着水音が聞こえたりもするそうです。

クジラを陸からみられる島ってすごくないですか?
海を見ていると島のそばに何隻か船が停まっていました。青色が薄かったので浅瀬っぽく、ダイビング中なのかなぁなんて次の日にチャレンジする体験ダイビングにドキドキしていました。

ケラマの海と船
ケラマブルー、楽しみです!

安室島「ウフタマ」で体験ダイビング!

いよいよダイビングに出発です。
勝手なイメージで、船に長い時間乗っているのかなと思っていたら出港して10分くらいで着きました。
安室島という無人島の東にあるポイント「ウフタマ」です。船の上から見ても海底がみえるくらい透明感がすごくてテンションがあがります。

夏の繁忙期にはダイビングのお客さんやシュノーケリングのお客さんが多いのですが、今回は梅雨の平日だったということがありお客さんがわたし1人だったので、周りに気を遣うことなくできました。

口呼吸の練習から

今までいろんなサイトで体験ダイビングの口コミや流れをみていると、船の上で講習を受けてすぐに潜る感じだったのですが、私の場合は違いました。

まだ海に慣れていないというのを考慮してくれて、シュノーケリングで海と口呼吸に慣れる練習からスタートしました。

教えてもらった通りにやって泳いでみたら呼吸がスムーズにできました。そして海の中の世界をみてあまりのサンゴの多さと魚の多さにうれしくなり、少しの間シュノーケリングを楽しみました。

浅瀬でシュノーケリング
シュノーケルをくわえるときは、「あ」で口を大きく開け「い」でマウスピースを軽く噛み「う」で口をしっかり閉じます。このときに口が閉じれてなかったら海水が入ってくるそうです。

潜水開始

もう大丈夫だと思ったので、早速ウェットスーツを着てダイビングの講習を受けて潜っていきます。
シュノーケリングのときにしっかり習ったことで呼吸はすぐに慣れました。
1メートル深くなるごとにしていく耳抜きには少し苦戦しましたが、顎を動かしたり、抜けないときは少し浮上してもう1度耳抜きをするなどインストラクターの指示を聞いていたら、いつの間にかできるようになっていました。

さっきは水面から見ていた景色が今度は間近で見られているということに興奮して思わずバタバタしてしまいましたが、その後はちゃんと落ち着いて泳げました。

うまくできるようになってきた体験ダイバー
さすが、百戦錬磨のインストラクターさん!!できなかったことができるようにしてもらえて本当に感謝です。

生物鑑賞する余裕も

途中、インストラクターさんが見せてくれたのは、海の宝石とも言われているウミウシです。

ソライロイボウミウシ・・・だったかな?
そっくりさんがいるので自信はないですが。黄色が鮮やかで、一回見つけると次の子も見つけやすくなり次々と見つけました。
いろんな種類がいて見ていて飽きませんでした。

ソライロイボウミウシ
この子みたいに消しゴムみたいなのもいればヒラヒラしてきれいなウミウシもいます。

定番のアイドルも発見

みんなのアイドルカクレクマノミを発見!しかも卵を育てている最中でした!

卵には、いつも新鮮な海水を送るために、ヒレでパタパタあおぐようなしぐさを見せます。

私が見た子たちはこれからもっともっと育っていくんだなぁと、ほんわかした気持ちになりました。

子育て中のカクレクマノミ
卵はオレンジ色で、これがハッチアウト前になると子供たちの目がわかるようになるそうです。

他にもたくさん見られて大満足の体験ダイビングでした。(2018年7月:みうの体験ダイビング思い出ブログ)