以前お伝えした「ウツガマ」からボートでちょこっと移動したところに、今回潜るポイント「釣り場」があります。今回はここのダイビングで出会ったお魚たちをご紹介します。
この釣り場ポイントは位置的に島の北東部にあたります。本部港からダイビングボートで30分~40分です。今回ものんびり潜っていきましょう。
今回のダイビングの最大の目的は3色の色違いアイドルを見ることです。
浅場の岩の下から出てきたのは「カエルアンコウモドキ」です。幸先よく珍しい魚を発見しました。(写真&文:ICHI)

のんびりとミゾレウミウシ

ポイント名の「釣り場」ですが、この辺りは島の人が釣り糸を垂らしている場所なのです。ボートからでも「釣りををしているな」というのがわかります。もし釣りをしている人がいたときは、ここで潜らず別ポイントに行く場合もありますよ。先着の釣り人の邪魔はできませんからね。
今回は誰もいなかったので気にすることなく潜りましょう。潜っている途中の壁で「ミゾレウミウシ」がこれまたのんびりしていました。

くつろぎ中のミゾレウミウシ
夏場にはよく見られるウミウシです。

見事な擬態のイソコンペイトウガニ

「釣り場」はアーチやトンネルが多いのが特徴です。冒険気分が楽しめるポイントで、私も好きな場所です。オーバーハングしたところはヤギの仲間やソフトコーラルがたくさんあります。とてもきれいで多くの小さな生物が住んでいます。
「トゲトサカ」というソフトコーラルの仲間をよく見てみると「イソコンペイトウガニ」が出てきました。擬態上手でなかなか見つかりません。

一見分からないイソコンペイトウガニ
ポリプを体に引っ付けてトゲトサカに見事に化けているので見つけられたらすごいですよ。

赤色のピグミーシーホース

トンネルが多い「釣り場」ですが、長くはないので明るくライトなしでも安心して潜れます。潮の流れがなければ初心者や体験ダイビングでも潜れますが、時として流れます。流れが強い時はポイントを変更してもらうことになるでしょう。
さて、お目当ての場所に到着です。ここで色違いのピグミーシーホースを探します。それぞれ手分けして探してみましょう。まずは「赤」を発見です。仮にですが「アカレンジャー」にしておきましょう。

隠れている赤いピグミーシーホース
3色のアイドルのひとつ「赤」を発見しました。

黄色のアイドルも発見

黄色のピグミーシーホースを発見しました。色が違うのがわかりますか?住んでいる場所のソフトコーラルの色になってますね。それがいちばん敵に見つかりにくいのでしょうね。いつ見ても、この魚はかわいいですよ。
これも仮ですが「キレンジャー」にしておきましょう。後ここで見られるのは「ピンク」です。ちなみに緑色と青色はこれまで見たことがありません。

黄色のピグミーシーホース
発見できたら「ゴレンジャー」が揃うんですがね。どこかにいないかな?

お目当て勢揃い!

ピンク色のピグミーシーホースがいました。せっかくですから仮に「モモレンジャー」としておきましょう。ダイビングコンピューターを見ながら、減圧が出ないようにして潜ってくださいね。浅瀬での安全停止もしっかりとりましょう。
それではゆっくり水深を上げていきましょう。浅瀬ではもしかしたら釣り人が来ているかもしれません。その時には釣り糸に触れないように気を付けてくださいね。 次はここの隣のポイントに行ってみましょう。

ピンク色のピグミーシーホース
これで3色のピグミーシーホースの発見ができました。
沖縄本島ダイビングポイントギャラリー