今回は慶良間諸島の「アダン下」というポイントで潜ってみましょう。このポイントも人気が高く、いろんな魚が見られる「フィッシュウォッチングポイント」として、カメラ派ダイバーにも人気があります。水深も深くなく、比較的浅い水深をダイビングしていくスタイルになります。
さてポイントに着きました。あいにくやや曇りの天気になってしまいましたが、海がとてもきれいなのがわかるでしょう。ゆっくりと準備してエントリー開始です。(写真&文:ICHI)
ちょっと変わったサンゴの風景
潜行ロープを使って潜り、ボートの周辺で集合してダイビングのスタートです。水深が浅いので海が明るいでしょう。透明度もいいのでガイドを見失う心配もないと思います。
ボートの下ではもずくの養殖で使われていた金属のポールにサンゴが育っています。サンゴが生育しにくくなっている今日なので、新しい命にはすくすくと育ってほしいですね。またいつかサンゴいっぱいの海が、沖縄中に広がればいいのになあ。
まずはアデヤカミノウミウシ
アダン下は阿嘉島の港から船で約10分のところにあるポイントです。そばに見える島が無人島の「安慶名敷島」です。その海岸に沖縄ではパイナップルに似た実がなる「アダン」が見られることからこのポイントが付いたそうです。
早速メインの根の周辺をゆっくりと観察していきましょう。ここで登場したのが「アデヤカミノウミウシ」です。フサフサとした蓑の部分がとてもカラフルできれいでしょ!ガレ場をのんびり散歩していました。
フジナミウミウシ
流れもほとんどないこのポイントは体験ダイビングなどの初心者の方からゆっくり潜れます。水深も深くないので2本目や3本目で潜る機会も多いはずですよ。先ほどもお伝えしたように、ここは慶良間を代表する「フィッシュウォッチングポイント」です。
できるだけたくさんの魚を見ていきましょうね。写真は「フジナミウミウシ」です。色がとてもきれいで、ウミウシ好きの方には人気がありますよ。カメラをお持ちなら、たくさん写真を写してくださいね。
バブルコーラルに乗っかるハゼ
パッと見た感じ、何かの卵の上に小さな魚が乗っかっているように見えますね。卵のようなものは「バブルコーラル」と言います。その上に小さなハゼが乗っかっているちょっと珍しい光景です。
バブルコーラルにはよくエビが住んでいるのですが、こうしてハゼが乗っかっているのはあまり見たことがありません。いいシーンに出会えました。背景がきれいならば、写真もきれいに仕上がります。チャレンジしてみてくださいね。
リアルスイミーの世界
最後はメインの根でじっくり「キンメモドキ」の群れを観察したり写真を撮ったりしてのんびりしましょう。ガイドさんが言うには、「アダン下のキンメモドキは形がいい。1匹の大きさも、大きめのものが群れていて迫力があって写真映えするよ」とのことでした。
なるほど!確かに沖縄本島周辺で見るキンメモドキより大きい感じがしますし、とても撮りやすかったというのが印象に残っています。
浅いポイントだったのでみなさんも挑戦してくださいね。それではボートの方に戻っていきましょう。