今回は「送電線」ポイントで出会った魚やウミウシたちをご紹介します。ここは座間味島と嘉比島、安慶名敷島のちょうど真ん中あたりに位置していていて、そこに2本の送電線が敷かれています。座間味島から阿嘉島まで続いている送電線の周囲がダイビングポイントになっています。
エントリーして早速ウミウシが登場です。「トウモンウミコチョウ」というちょっと珍しめのウミウシです。今日もいいダイビングができそうな予感です。(写真&文:ICHI)

体験ダイビングにおすすめの理由

初心者から潜れるポイントですが、時に流れがありますので気を付けてください。といっても流れがあっても潜っています。このポイントをおすすめする理由があります。それは「クマノミが多く見られる」ことです。実際に潜ってみて、トウアカクマノミを除く5種類のクマノミをここでの1ダイブで見ることができるのです。体験ダイバーや初心者の方にとって違う種類のクマノミが見られるって魅力的ですよね。

サンゴ礁とトウアカクマノミ
せっかくですので5種類のクマノミの見分け方も覚えましょう。

ユキンコボウシガニ

ここはファイヤーコーラルが続く場所があります。触るとものすごく痛い思いをしますので中性浮力をとってくださいね。根がいくつか点在していますのでゆっくり回っていきましょう。
かわいらしいヤドカリの仲間「ユキンコボウシガニ」の登場です。一時期ダイバーの間で有名になった人気者です。このようなキャラクターがポケモンにもいたような気が・・水中生物ってキャラクターに例えるものも多いのです。

人気者の小さなカニ
最近は落ち着きましたがやはりかわいい生物ですね。

サンゴに住んでいるエビ

ケーブル沿いに進んでいきましょう。そこには3つに分かれている根があります。ここがメインの根になりますよ。ここにはキンメモドキやスカシテンジクダイといった魚もたくさん群れていますし、他にも小さな生物がたくさんいますのでじっくりと時間をかけましょう。
サンゴの隙間をのぞくときれいなエビがいました。赤いボディがとてもよく目立ちます。

派手な模様のエビ
サンゴの隙間には「バカボン」と呼ばれているエビや、ダルマハゼの仲間がたくんいます。かわいいので見てほしいです。

獲物を待つオオモンカエルアンコウ

この送電線は小魚が多いポイントなので、当然「捕食者」も根の周辺には潜んでいます。根の上で岩のようにジッとして気配を消している魚は「オオモンカエルアンコウ」です。
でかい奴でバレーボールぐらいはありましたよ。スカシテンジクダイ等の小魚をパクリと素早く食べてしまう肉食の魚です。ダイバーが近寄ってもほとんど動きません。こちらがいたずらをしない限りじっくり観察できますので、まっくろくろすけとにらめっこしてみてくださいね。

真っ黒なオオモンカエルアンコウ
泳ぐのも超スローで歩くように泳ぐ変な奴です。

ウミガメ発見!!

慶良間のポイントは体験ダイビングでもウミガメを見るチャンスがあります。でも送電線ではあまり会えないと聞いていたのですが、ラッキーなことに「タイマイ」が登場です。絶滅危惧所ですので触らずに見るだけね。
海藻をバリバリ食べていたのでダイバーには関心がなし!そのおかげでゆっくりと近寄ればかなり接近することができましたよ。いいものに出会えました。 それではボートに戻って、エキジットしましょう。

優雅に泳ぐウミガメ
追いかけても竜宮城には連れて行ってくれなさそうでした。