今回は体験ダイビングというよりは中級者向けのポイントのご紹介。宮古島からボートで40分程で到着する、伊良部島の「L字アーチ」で潜りった際のようすをお届けします。
ここは伊良部島の「ビッグポイント」とも呼ばれているそうで、かなりダイナミックな地形を楽しむことができます。まるで空を飛ぶ感覚で、大きな崖を見て回るアドベンチャー気分のダイビングを実感できますよ。
この日の海は穏やかで、ボートでの移動中も快適でした。ボートからエントリーして浅瀬の棚の上で集合してから潜行ロープを使って潜水開始です。(写真&文:ICHI)
アーチに入ります
アーチの外から見るだけで複雑でダイナミックな風景が広がっていることがわかります。深い所では30メートルぐらいになるので体験ダイビングではちょっと無理かもしれません。ある程度慣れてからチャレンジするポイントですね。
ダイビングコンピューターを見て自己管理をしっかり行うようにできるようになったら挑戦しましょう。手前のダイバーと比べてみても、このポイントのスケールの大きさがわかりますよ。
自然のオブジェ
ラッキーなことにこの日は流れがほとんどありませんでした。このポイントは強く流れるときもよくあってアーチの距離も長いので、緊急時にアーチから抜けるのに時間がかかることなどの理由から中級者以上のダイバー向けのポイントです。
ただ、流れがなければ少し慣れてきた初級者のダイバーでも潜ってらっしゃいます。いずれにしてもインストラクターによく確認してからチャレンジしてくださいね。スケールのでかい自然のオブジェを思いきり楽しめるので、いつかは潜って欲しいポイントです。
いろんな角度から撮影
地形ポイントは見る角度によって光の入り方や穴の形状などが全然違うので、同じポイントでも雰囲気の違う写真を撮ることができます。
しかも地形は魚と違って動きませんのでピントも合わせやすく撮り直しもその場でできます。液晶画面を見ながら納得いく写真を撮ってくださいね。光のグラデーションを変えたりダイバーを入れたりして、最高の1枚を狙ってみましょう。
おつぎは生物さがし
このポイントは伊良部島の北側に位置しており、クロスホールやスネークホールともそう遠くない場所にあります。南風が吹くと伊良部島の島陰になるので静かな海況になるので、このポイントのベストシーズンは4月下旬から10月上旬になります。
普段は大物がよく見られるのですが、流れがないからかロウニンアジなどは出てきませんでした。でも足元には「ハナミノカサゴ」も一緒に地形を楽しんでいましたよ。
岩の隙間にウミウシカップル
透明度もよく、流れもなかったのでゆっくりとダイビングが楽しめました。景色に見とれて暗線確認を忘れないようにしてくださいね。
岩の隙間では「ゾウゲイロウミウシ」がデート中!硬い言葉で言うなら「交接中」でした。
さて、伊良部島のビッグポイント「L字アーチ」は楽しめましたか。コンディションもよくていいダイビングができました。ゆっくりとボートに戻りましょう。