体験ダイビング取材の翌日に軽い気持ちで訪れた平和祈念公園でしたが、感受性が強めな私は公園の中を歩くに連れ戦争で亡くなった人の多さを実感し、平和な現代を生きている自分は幸せだと改めて感じる時間となりました。
※今回の記事は若干(いや、かなり)重い文章となってしまいましたので、沖縄旅行に行く前にウキウキ感で高揚したい方は飛ばしてください〜笑

平和祈念公園の霊域ゾーンを歩く

平和祈念公園の売店

5月とはいえもう真夏の暑さの沖縄。公園内を歩くにもかなりの体力が必要です。まずは駐車場の近くにある売店で、アイスクリームと冷たい飲み物の補給をしました。

大勢で遊ぶ子供達

公園の芝生広場では学生たちがワイワイ騒いでいますが、私はひとり寂しく静かな霊域ゾーンへと向かいます。

平和式典広場と鯉のぼり

こちらはメインの平和式典ゾーンですが、この日は特に催しがなく、ご覧のとおり閑散としてました。こいのぼりがなんだか寂しげに見えます。

人気のない霊域参道

こちらが戦没者の遺骨などが収められている霊域ゾーンにある霊域参道です。快晴で明るい公園の中にあるのですがなんとなく悲しい気分になります。

鳥取県の慰霊碑

このように、都道府県ごとに分かれて埋葬されています。全ての都道府県ではありませんが、32府県の慰霊碑があります。毎年慰霊団が訪れているそうです。

屋根のある休憩所

霊域参道を突っ切ると、このような展望台があります。かなり良い風景なのですが、どことなく寂しさを感じてしまいます。

波打ち際の寂しい景色

波の景色や緑の風景もどことなく悲しさを含んでいるように思うのは私だけでしょうか。

海が見える展望台

もうひとつの展望台です。このような慰霊碑が至るところにあります。

健児の塔への道

ここを右に行くと先ほどの塔ですが、左の階段を下っていくと「健児の塔」に向かいます。草木が生い茂っていて人の気配はありませんが、せっかくなので行ってみることにしました。

防空壕でもある洞穴

早速何やら現れましたが、どうやら「第32軍司令部壕」のようです。中には入れませんが、入る度胸はもともとありません。

終焉の場所

このあたりは沖縄戦で追い込まれて南に逃げてきた人が多いのが特徴です。ここも「終焉の地」とあります。現代人にとってはちょっと想像もできないような光景だったのでしょう。

長く続く階段

さらに階段はまだまだ続きます。思った以上に遠い道のりのようです。下った分登らなければいけないかと思うと少し二の足を踏んでしまいますが、ここまで来たからには行ってみます。

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