正式名のない穴場ビーチの海の中をダイビングで覗いてみましょう。水中はサンゴ、砂地、ガレ場、藻場とバラエティに富んでいます。アーチもあり地形も楽しむことができる魅惑のビーチポイントなんですよ。
体験ダイビングで行きたくなったら近くのショップを探してリクエストしてみてくださいね。(写真&文:ICHI)
エソが出動準備中!
まずは藻場に行ってみましょう。ここにはエソがけっこうたくさんいます。この日はお腹が空いていたのか、エソが固まって、餌が来たらいつでもジャンプして捕まえますよという体勢で出動準備中でした。
この藻場には小さな生物も多くウミウシやミナミホタテウミヘビ、ハゼ類もいます。夏場には生まれたての小魚の群れも見られ、夏の太陽に照らされてキラキラ光っています。魚と一緒に緑の中で森林浴はいかがでしょうか。
イキイキサンゴ!
サンゴも元気なポイントなんです。中でも「ミドリイシ」類のサンゴは元気もりもりです。ここは浅いし流れもありません。さらに夏場はべた凪の安定した海況が期待できますので、カメラを持ってじっくりと水中写真を撮ってみてはいかがでしょうか。
サンゴの一部を切り取って写してみると、クレーターか古代の建築物のようなちょっと変わった写真が撮れますよ。もちろんサンゴにはいろんな魚が住んでいます。
沖縄本島では少なくなったなあ・・
サンゴの隙間に住む「カスリフサカサゴ」です。隙間の奥でジッとしていることが多く、外に出てきてはくれません。隙間ぞのぞきこんでのご対面となります。石垣島や西表島など、サンゴが多くあるポイントではごく普通に見られる魚です。
しかし本島はサンゴが様々な理由で傷んだり死んだりしているので、この魚を見かけることは少なくなりました。
初めまして
そんな元気なサンゴの上に、これまで見たことがない魚を発見しました。思わず「あんたは何者か?」と声をかけそうになりましたよ。
後から調べてみたところ「ニラミカサゴ」というのだそうです。ダイビング歴も長くなりましたが、それでもまだまだ初めましての魚はけっこういるものです。サンゴが元気だと、当然魚も元気で数や種類も豊富になります。
わしも同じことを考えておったぞ!!
サンゴの番人「アカホシサンゴガニ」です。サンゴを食い荒らすオニヒトデが来ると体を張ってオニヒトデの体を挟み、撃退させる頼もしい番人なのです。
このカニも腕組みしていろいろ考えているに違いありません。自分たちが住むサンゴをどう守っていこうか、そうしないと住み場所がなくなり大変なことになりますからね。
さて、そろそろ時間となりました。エキジットしましょう。