今回は恩納村でボートダイビングです。場所は「山田ポイント」。ここは台風接近で海が荒れてきたときに「最後の砦」となるポイントで、他の場所は潜れなくても山田なら潜れるというケースも多い、ありがたいポイントなんです。今回は、ここで「ポケモン探し」をしたいと思います。沖縄では珍しいあの子に会えますように。 (写真&文:ICHI)

ポケモンの前に映画のスターにご挨拶

今回はポケモンをゲットすることが目的だけど、あの映画スターにもご挨拶しておきましょう。カクレクマノミです。
何の映画だかおわかりですよね。カクレクマノミという名前は知らなくても「ニモ」と言えば有名ですね。あのころは「ニモに会いに行きましょう」ツアーが大ブーム。体験ダイバーもシュノーケラーも沖縄中でニモとのご対面を楽しんでいたものです。

子供のクマノミ
ブームこそ去りましたが根強い人気があるカクレクマノミ。可愛いらしさはあの頃と変わってません。

水玉模様

何か変な奴が登場です。水玉模様のサイコロみたいなこの魚は「ミナミハコフグ」といいます。実はこの子はまだ子供。大人になると、色が黄色から青っぽくなり、まるっきり変わってしまうんです。ちょうどこれくらいの幼魚と言われる時期がかわいくて、ダイバーに人気の魚です。私も普段なら可愛い真正面を撮りたくて粘って写すのですが、今回は観察だけにしました。

子供のクマノミ
とても愛されているミナミハコフグ。この魚に限らず「ブサカワ系」が水中には多い気がしますが、ダイバーから愛される理由はそこなのかな?

きれいだけどねえ・・

ハマクマノミがのんびりしていました。白いのはイソギンチャクで、赤い魚と白いイソギンチャクのコントラストがきれいなんだけど複雑だなあ。
実はイソギンチャクは弱っていてSOSを出しているんです。ニュースで、海水温が上がりすぎるとサンゴが白化するって聞いたことないですか?イソギンチャクも同じです。暑くてたまらん!と訴えているんです。この状態が長引けばイソギンチャクは死んでしまうのです。

白く輝くイソギンチャク
写真に撮ったらきれいだけど、これも温暖化の影響なのかなあ・・

いよいよ到着

さて、ポケモンをゲットしましょう。この辺りにいることが多いからよーく探してみましょう。水中から見る太陽ってきれいですよね。余裕があればそんな風景も楽しんでほしいですね。水中に浮いているのは「アオリイカ」です。まさかアオリイカもポケモン探しにきたのかな?
さて、ここからはポケモン探しに集中しましょう。よそ見ばかりしていたら、空気もなくなるし、時間ももったいないしね。

ポケモンがいそうな場所
小さい生物だからよーく探してみてくださいね。いるかなあ?

ピカチューゲットだぜ

いました!ピカチューゲット!正しい名前は「ウデフリツノザヤウミウシ」というのですが、誰もそうは呼ばないで「ピカチューウミウシ」って呼んでいます。ウミウシの中でもカラフルだしかわいいし、アイドル的存在なんです。
本土の海ではけっこう見られますが、ここ沖縄ではなかなか見ることのできないレアな生物です。見ることができてよかったよかった。

ポケモンのキャラピカチューのようなウミウシ
ピカチューはちょっと深めの水深にいることが多いので、そろそろ体のことや空気の残りを考えてボートに戻りましょう。ミッション成功です!
沖縄本島ダイビングポイントギャラリー