エントリー(潜り始め)した場所からポイント全体が見渡せる場所か多く、比較的水深が浅い場所が多い水納島のポパイとポートサイド。複雑な地形や深い所は苦手〜という方にもお勧めです。この日はオヤビッチャやヨスジフエダイの魚群がお出迎えしてくれました。(写真&文:イザリウオ)

水納島 ポパイ

船から降りてゆっくりロープをたどりながら潜水開始。透明度の高い水納島のポイントを見渡していると早速サンゴの根で休息しているアオウミガメを発見!!このポイントに来たことを歓迎されていたのでしょうか。刺激しないよう近くで観察しながら、アオウミガメになりきって手足を広げ、暫し水中を漂ってみました。

アカネハナゴイの鮮やかな群れ
ここが海の中だと忘れるほどのリラックスしたひととき。写真を見る度思い出します。(イザリウオ)

砂地もみどころ(ポパイ)

海底の砂地には所々に小さな穴が無数にあり、ハゼ類の格好の棲み家です。馴染みのネジリンボウやハタタテハゼやアケボノハゼなど、脅かさないように近付いていけば旗を“ピンピン”揺らして愛嬌を振り撒いてくれます。

モンハナシャコ
ガレ場には要塞を構えたモンハナシャコが。海の最強ボクサーは私達を見つけて戦闘モードです。パンチ力はあなどれないので、遠目から拝ませてもらいました。

砂の中から・・!(ポパイ)

真っ白なホワイトサンド地帯手前でガイドさんから身を低くするサインがありました。砂を巻き上げないよう海底をほふく前進スタイルで進んでいくと、潮の動きにあわせてなびくチンアナゴの姿が。

潮でなびき揺れるチンアナゴ
目線を生き物にあわせて息を潜めていると、自然と自分がダイビング機材を背負った人間であることを忘れてしまうほど、穏やかな気持ちで過ごすことができます。

水納島 ポートサイド

真っ白な砂地に点在している岩場やミドリイシなどの枝サンゴには、小さな幼魚の保育園があちらこちらに。キンメモドキの幼魚やグルクンの幼魚が何百と身を寄せ、潮の流れにあわせながら健気に暮らしていました。

デバスズメダイの大群
デバスズメダイは数えきれない程の群れを成しており、潮にあわせて機敏に動く銀色の体が、太陽の光でキラキラと輝いており、圧巻の存在感を放っています。

枝サンゴ(ポートサイド)

岩場の枝サンゴには、ハナゴイ・キイロハギなどトロピカルカラーの熱帯魚がヒラリヒラリと舞っており、南国気分を盛り上げてくれます。マイペースに穏やかなダイビングができるこの場所なら、海の生き物と自分の距離が縮まったように感じることができると思います。

南国情緒たっぷりのサンゴ風景
何度潜っても新しい出会いが期待できるそんな場所です。(イザリウオ)