ダイビングをしている方に質問です。よくテレビなど見ていると、海に潜る時には背中に酸素ボンベのようなものを背負っていると思います。
タンクに空気が入っていて、海中で息を吸っているということは分かるのですが、もし何らかの事故があって空気がなくなってしまうようなことがあった場合どうするのでしょうか。
見る限り結構深くまで潜っているようなので、水中に上がるまで息が持つとは思えません。それを想像すると恐ろしくて、ダイビングをやってみようという気になれないのですが…。(haruさん)
【体験アドバイザー:てんてんの回答】
ダイビングの経験がない場合、不安に思う気持ちは分かります。誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか?
実際、わたしも自分が潜るようになるまでは同じことを思っていました。漫画やアニメみたいに、海中でエアがなくなった時に海面まで泳いでいって息継ぎをして助かる、というわけには現実にはいきません。
エアーがなくなったときは
それでは、ダイバーが潜っている時に万が一エア切れになった場合、どのように対処しているのかお答えしますね。
まず第一に、全てのダイバーは1本のタンクでどれくらいの長さ空気が持つかを常に把握しておくべきです。
エアの持ちはダイビングのやり方や水深でも消費量が変わってくるので、こまめにチェックしなければいけません。ダイブコンピューター(ゲージ・水深や何分水中にいられるかが、位置などが分かります)も欠かせません。
そして、完全にエア切れになってからでは正直遅いので、空気がなくなってしまう前にサインを出し、バディからエアを確保することです。
水中で全く息が出来ないと気づいたら、恐らくベテランダイバーでもパニックになってしまうと思います。そうならないために、ダイビングの講習ではオクトパスブリージングという方法を習います。
オクトパスというのは、ダイビングの器材のひとつです。
口に咥えて息をするための道具をレギュレーターというのですが、オクトパスというのは予備のレギュレーターのことです。
ダイビングには一緒に潜る相手(バディ)がいるので、万一相手のエアがなくなった時に、自分のオクトパスを使って、タンクから一緒にエアを取り、浮上するテクニックのことを呼びます。
オクトパスブリージングは予習が大事
突然のエア切れでパニックになったダイバーは、近くに居るバディのメインのレギュレーターをぶんどって咥えてしまうかも知れません。そうなると、お互いにパニックですよね。
海中では特に、いざという時に安全に落ち着いて行動することがとても大切なので、オクトパスブリージングはしっかり頭に入れて下さいね。
予備のオクトパスはホースが少し長く設定してあるのですが、自分のを右から出すか左から出すかは結構重要な問題になってきます。
基本的には背中に手を回して引っ掛けるように手繰り寄せるのですが、経験上実は右にあるとバディにはあげにくいです。
ただ、自分がエア切れを起こした場合には、メインのレギュレーターと同じ向きの右側にある方が咥えやすいと思っています。
余談ですが、昔はバディブリージングと言って、エアが切れた時には交互にレギュレーターを咥えて息を吸いながら浮上する方法が主流でした。
今ではあまり行わないかも知れませんが、両方知っておくと、パニックになったバディにメインのレギュレーターを取られた場合にも落ち着いて行動できるかも知れません。
いろいろと書きましたが、体験ダイビングでは熟練のインストラクターさんが一緒に潜ってくれます。
また、長時間のダイビングはしませんので、エアが切れる心配はありません。ぜひ安心して沖縄の海を楽しんで下さいね。(てんてん)
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