石垣島には多彩なダイビングポイントがありますが、深い海や暗く閉鎖感のある海は少し避けたいと感じる方にオススメのポイントが「米原Wリーフ」です。ここは流も殆ど無いので体を水平に保ちやすく、海の世界に集中出来ると思います。
水深も5メートル前後の場所に美しいテーブルサンゴが広がっておりトロピカルカラーの魚達の棲み家になっています。
テーブルサンゴの下は白いバラスが広がっており、ポイント全体が明るく感じるため体験ダイビングにお勧めです。シュノーケルでは見れていたようでいなかった世界をご紹介致します。(写真&文:イザリウオ)
リズミカルに泳ぐハタタテハゼ
少し窪んだサンゴの根のスペースには、ハタタテハゼのペアが息を合わせて背ビレの旗をピンピンと立てながらリズミカルな動きをして泳いでいました。
何よりも尾びれから燃えるようなオレンジ色のグラデーションがダイバーの眼を惹き付けます。見かけたらジワジワと距離を詰めてみて下さい。
パトロール中のメガネゴンベ
サンゴの隙間から顔を出してくれていたのは「メガネゴンベ」さん。縄張り意識が強いので、遠くまで見える?鮮やかな黄色の眼鏡をかけて鋭い目付きでパトロールしていました。
至近距離まで近寄っても逃げずにその素顔をダイバーに見せてくれます。サンゴに住む生き物はすぐに逃げてしまう生き物もいれば向こうから向かってくるような生き物もいたりと様々です。
妖艶なウミシダ
何やら見たことの無い生き物がウヨウヨヒラヒラと泳いでいるのを見たので後を追うと、この枝に止まりました。新種の正体は「ウミシダ」でした。名前から植物と思っていたウミシダは、ヒトデの仲間で危険を感じたり、エサが減ってくると海底を歩いたり、水中を泳いで引っ越しするのです。
ジョーフィッシュ
バラス地帯の中に、愛くるしいクリクリの眼をしたジョーフィッシュが巣の中から顔を出していました。その姿に一目惚れしてしまいました。口をへの字に曲げ、侵入者に警戒体制です。
右左キョロキョロと見回し、巣穴を出入りしたり、巣の石をくわえて掃除する姿に釘付けになって、暫くその場に留まっていました。
カスミチョウチョウウオ
沖合い方面に進んでいくと、魚群が岩場を埋め尽くしていました。富士山チョウチョウウオの名前で親しまれているピラミッド柄が眼を惹く覚えやすい名のお魚です。
これほどの数が群れているのは、プランクトンが豊富だからでしょうか。