ダイビングを始めると「水中写真」という言葉がとても身近になり、周りに水中カメラを持っている方をたくさん見かけるようになります。 地上で使うカメラと同じようにコンパクなものから本格的な一眼レフ・話題のアクションカメラとたくさんの種類があるので、ご紹介します。 水中カメラを購入するときに迷ってしまうこと間違いなし!(写真&文:かみさん)

コンパクトデジタルカメラ

薄型軽量ボディで機能性抜群のカメラが多いため、ダイビングを始めたばかりの方は比較的手に届きやすいモデルです。
ダイビングでよく見かけるカメラの1つで、水中写真に特化した水中モード機能や手振れ補正機能が搭載されているOLYMPUSのTGシリーズが主流となっています。

赤いコンパクトデジタルカメラ
これから購入するなら水中写真に特化したタイプがおすすめ!

コンパクトデジタルカメラハウジング

ダイビングで最も人気のあるOLYMPUS TG-5はカメラ本体に防水機能が備わっていますが、潜る深度によっては防水のためのハウジングが必要になります。
ダイビングを始めるのであれば、コンパクトデジタルカメラと防水のためのハウジングをセットで購入しましょう!
※ダイビングショップmic21やアクロスなどではカメラ本体とハウジングがセットで販売しています。

ハウジング
ハウジングがあればコンデジでも水中写真が撮影できちゃいます!

アクションカメラ

アクションカメラで主流となっているの「GoPro」。実はダイビングでも使用することができるのです。
最新モデルのGoPro HERO7は、水深10mまでの防水機能を備えています。

アクセサリーのGoPro
別アクセサリーの防水ハウジングをつけると水深60mまで使用することができます。

アクションカメラハウジング

先ほども紹介しましたが、GoProもコンデジと同様カメラ本体に防水機能が備わっています。
ダイビングでは10m以上潜ることが多いので、防水のためのハウジングは必須!

GoProのハウジング
水没して壊れてしまうことがないよう、あらかじめ準備しておくと安心です。

一眼レフカメラ

コンパクトデジタルカメラよりもう一歩こだわった写真を撮りたい人や凝った写真を撮りたい人など上級者向けモデルです。

本格的な一眼レフ
一眼レフでしか撮れないぼかし効果や超マクロなどを極めたい人は、一眼レフモデルがおすすめです。

一眼レフカメラ防水ハウジング

コンデジやアクションカメラと大きく異なるポイントとしては、カメラ本体自体に防水機能がありません。そのため、一眼レフに関してはハウジングが必須となります。

高価なカメラを守る防水機能
代表的な一眼レフといえば、Cannon、Nikon。ほとんどが高価なカメラばかりなので水没しないよう注意が必要です。

かみさんの写真解説-ワイド編-

初めて水中カメラで撮影するとほとんどの人が青かぶりという現象を起こしてしまいますが、遠くにいるダイバーを綺麗に撮ろうと設定をいろいろ試してみると、上手に撮れるようになります。
【point】
ワイドを撮るときは、まず周りのダイバーさんを撮ることを意識してみましょう!
【被写体】
ダイバー
【撮影】
OLYMPUS TG-5
※青かぶり:潜る深度が深くなるほど地上の光が届かなくなるため、全部が青っぽく見えるようになること。(詳細は別ページで解説)

ダイバーを撮影
最初は失敗を恐れずにいろいろ試してみましょう!

かみさんの写真解説-マクロ編-

初めて水中写真を撮影するのにおススメの生き物がいます。
それは”ウミウシ”です。なぜなら「あまり動かない被写体で、ピントが合いやすく撮影のコツを掴みやすい」からなのです。
【point】
右側は赤っぽい色味のもの、左側は緑っぽい色味のものがあったので対極を意識して撮ってみました。
【被写体】
ムカデミノウミウシ
【撮影】
OLYMPUS TG-5

ウミウシをアップで撮影
ウミウシは初めてでも綺麗な写真が撮りやすい、おすすめの被写体です。

次回予告

次回は、初心者でも上手に水中写真を撮ることができるコンパクトデジタルカメラの選び方について解説します。
コンパクトデジタルカメラは、体験ダイビングなどでお手軽にレンタルすることができるので、水中写真をはじめるのにぴったりのモデルです。

初心者でも撮影できるコンデジ
コンデジの選び方をメーカー別に具体的にご説明します。乞うご期待!

次ページ:コンデジの選び方-メーカー別

かみさんプロフィール

ダイビングしている水中カメラマンかみさん1992年東京都生まれ。
幼少時代にトラブルを経験したことによって海を避けていたが、2017年に海外でのダイビングをきっかけにライセンス取得に挑戦。
ライセンス取得をきっかけに海の魅力に取り憑かれ、一般企業に務める傍ら週末に沖縄・伊豆半島を中心に年間50~100本潜っている。
水中写真の素晴らしさを広めていきたいという想いから現在に至る。
撮影機材は、TG-5(OLYMPUS)・EOS Kiss X7i(Canon)・GoProHEROを使用。
これまでに地球の海フォトコンテストにて入賞した経験を持つ。
水中写真入門