こんにちは!かみさんです。 綺麗な水中写真を撮るのに欠かせない要素とは何だと思いますか?それは「光」です。 海の中は、深度が深くなれば深くなるほど「光」が失われるので、「光」がない状態では写真自体が青かぶりしてしまいます。
青かぶりについては、下記で解説しています。
(写真&文:かみさん)

青被りした水中写真

綺麗な水中写真を撮るためには水中ライトやストロボが欠かせません。
本ページではストロボについてズームアップして説明していきたいと思います。
まず、青かぶり現象について解説していきます。
こちらの写真は全体的に青っぽく見えませんか?本当はカラフルな色をしているのですが、地上からの光が弱くなり水というフィルターに色が吸収されてしまうので全体的に青っぽく見えてしまうのです。それを青かぶりと言います。
では、それを防ぐためにはどうすればいいのか?
一番手っ取り早いのは水中でも発光する水中ライトやストロボを準備することです。
水中ライトとストロボのどっちかと言われたら、断然ストロボの方が簡単に綺麗に撮ることができます。
(ただし、多少コツが必要になります。)
おすすめのストロボとお手軽なストロボの2種類をご紹介していきます。

ストロボ「YS-D2」(SEA&SEA)

まず、ハイスペック機種である「YS-D2」をご紹介したいと思います。
こちらは、パワー・スピード・クオリティすべてにおいて究極のストロボとなっています。
そのため値は張ってしまいますが、値段相応のクオリティの高い水中写真を撮ることができます。

シーアンドシーのYS-D2
かみさん愛用の「YS-D2」。

ストロボ「UFL-3」(OLYMPUS)

次は、体験ダイビングを始める方でも比較的手を出しやすくダイバーの中ではポピュラーでお手軽な「UFL-3」について紹介します。
オリンパスのコンデジシリーズでストロボをつけている方のほとんどがオリンパスのストロボを使用しています。
先ほどご紹介した「YS-D2」の重量が618gであるのに対し、こちらは465gと軽量サイズとなっているため女性におすすめの機種です。

オリンパスのストロボ
軽量で価格も手頃なオリンパスのUFL-3

ストロボなしの水中写真はどんな感じ?

では、実際にストロボがある場合とない場合の比較をしてみましょう。
こちらは、ストロボのフラッシュを使用しないで撮った写真です。どうでしょうか?
全体に青っぽくなり、本来ならカラフルな魚たちも青く映っているように見えませんか?

ストロボ無しで撮影した水中写真
ここからストロボを使用して強制発光させることで…
続きは、下記をご参照ください。

ストロボがある水中写真は!?

こちらはストロボありの写真になります。
先ほどのストロボなしの写真と比較してみてどうでしょうか?
青い魚・オレンジ色の魚・黒色の魚といろいろな色が映えて映っていますね。
これはストロボからの強制発光で水というフィルターで吸収されてしまった色が復活しています。
高価なオプション品ではありますが、体験ダイビングをするにあたって水中ライトかストロボの購入を検討される場合は、ストロボをお勧めいたします。

ストロボで水中の鮮やかさが復活
ストロボがあるだけで水中写真に綺麗な色を持たせることができます。全然違いますね~!

次回予告

次回は綺麗な水中写真を撮るための必要な基本設定・マクロでおすすめの設定・ワイドでおすすめの設定をご紹介します。
綺麗な水中写真を撮るためには、事前準備がとても大切です。
OLYMPUSのTGシリーズは、水中写真に特化したホワイトバランスやモードが搭載されているので、その部分についても触れていきます。

多くの設定が搭載されているカメラ

次ページ:これだけマスターすればOK!水中撮影の設定

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かみさんプロフィール

ダイビングしている水中カメラマンかみさん1992年東京都生まれ。
幼少時代にトラブルを経験したことによって海を避けていたが、2017年に海外でのダイビングをきっかけにライセンス取得に挑戦。
ライセンス取得をきっかけに海の魅力に取り憑かれ、一般企業に務める傍ら週末に沖縄・伊豆半島を中心に年間50~100本潜っている。
水中写真の素晴らしさを広めていきたいという想いから現在に至る。
撮影機材は、TG-5(OLYMPUS)・EOS Kiss X7i(Canon)・GoProHEROを使用。
これまでに地球の海フォトコンテストにて入賞した経験を持つ。
水中写真入門