こんにちは!かみさんです。
今までカメラやストロボなどの機材について解説してきましたが、実際に水中で写真を撮る時は水中でのスキルやカメラの撮影設定を理解する必要があります。
カメラを購入したときの初期設定のままだと青かぶりやブレブレの非常に残念な写真になってしまいます。高価なカメラを購入した以上は、綺麗な水中写真を撮りたいですよね^^
“これだけ”設定すれば綺麗な写真が撮れる秘密のポイントを紹介したいと思います!!

マクロ撮影って?ワイド撮影って?

今まで連載している”かみさんの写真解説”で「マクロ編」「ワイド編」の特集を組んでいるのですが、そもそも「マクロ撮影」「ワイド撮影」って何だと思いますか?
「マクロ撮影」は魚などの水中生物を単体で撮影したもので、「ワイド撮影」は魚などの水中生物の大群や水中風景を引きで撮影したものになります。
地上の写真でも同じことが言えるのですが、例えば花火大会で撮る写真に必要な設定とハチやお花などを撮る写真に必要な設定は同じだと思いますか?
地上と同じように同じ設定でマクロ撮影とワイド撮影どちらも撮ろうとするとうまく撮ることができません。
そのため、マクロ撮影におすすめの設定・ワイド撮影におすすめの設定をそれぞれ頭に入れる必要があります。

マクロとワイドの違いとは
おまかせ設定でもある程度綺麗な写真は撮れますがプロ仕様とはいきません。カッコいい写真を撮るための第一歩です!

マクロ撮影におすすめの設定とは?

マクロ撮影にオススメの設定とは? 以下の順番でカメラを設定してみてください。(TG-5の場合)

  1. モード「水中顕微鏡」
  2. LVコントロール「Vivid」
  3. 感度「AUTO」
  4. WB(ホワイトバランス)「水中」
  5. フォーカス「AF」
  6. 内蔵フラッシュ「発光モードON」 ※ストロボ使用の場合は、「RC」
カメラの詳細設定
上記6点の設定をしてから、[メニュー]を押して[カスタム登録]でC1を設定するとセットアップした設定を次回以降からワンタッチで呼び出すことができます。

ワイド撮影におすすめの設定とは?

まず、撮影モードを「水中ワイド」に設定します。
次に、露出補正という機能で好みのブルー色になるまで、0.0EVから-2.0EVの間で背景の明るさをコントロールします。
※露出補正を-(マイナス)方向にシフトすればするほど濃いブルーになります。
最後に、フラッシュ補正でフラッシュの照射量を調整します。フラッシュが強すぎる場合やフラッシュが足りない時はフラッシュ補正で調整をしながら何度か撮影すれば満足のいくワイド写真を撮ることができます。

水中ワイドの設定画面
水中ワイド設定ひとつで体験ダイビングでも本格的な水中写真がGETできるかも!

次回予告

次回はマクロ撮影・ワイド撮影で更に!更に!こだわりたい人向けにレンズをご紹介します。 マクロ撮影では、更に!近距離で撮れるようになるようなレンズ。
ワイド撮影では、更に!広角で撮れるようなレンズ。
初心者向けのコンパクトデジタルカメラ向けにもマクロ撮影・ワイド撮影のスキルが上がるような拡張機能のあるレンズが販売されています。
どのようなレンズがおすすめかという内容でまとめているので、レンズ沼にはまらないよう次回は注意してお読みください笑

レンズの種類

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かみさんプロフィール

ダイビングしている水中カメラマンかみさん1992年東京都生まれ。
幼少時代にトラブルを経験したことによって海を避けていたが、2017年に海外でのダイビングをきっかけにライセンス取得に挑戦。
ライセンス取得をきっかけに海の魅力に取り憑かれ、一般企業に務める傍ら週末に沖縄・伊豆半島を中心に年間50~100本潜っている。
水中写真の素晴らしさを広めていきたいという想いから現在に至る。
撮影機材は、TG-5(OLYMPUS)・EOS Kiss X7i(Canon)・GoProHEROを使用。
これまでに地球の海フォトコンテストにて入賞した経験を持つ。
水中写真入門