アオウミガメ

（学名：Chelonia mydas／英語名：Green turtle）
青または緑色にも見える青っぽい生体をイメージしますが、茶色や黒系のアオウミガメも存在します。人気の秘訣ともいえる優しい顔つきが特徴で、沖縄では5月から8月あたりにかけて産卵のために陸に上がってきます。
大きさは最大1メートルになることもありますが、草食で海藻・海草を好みます。すべてのウミガメに共通しますが、尻尾は性器を兼用しているため、オスは太く長く成長します。
しなやかなスタイルでゆったりと泳いでいるように見えますが、その気になればかなりのスピードを出すことができます。
性格は、成長した大人の場合は人間を恐れず近づいて写真を撮ることもできますが、子供は臆病ですぐに逃げてしまいます。

アカウミガメ

（学名：Caretta caretta／英語名：Loggerhead turtle）
とにかく鋭い目をしており、アニメに出てくる優しそうなウミガメとは似ても似つかない風貌をしています。
絶滅危惧種でもあり、存続には日本が鍵を握っているといっても過言ではありません。
とくに沖縄はアカウミガメの繁殖地としても有名で、さまざまな場所で繁殖の保護を呼びかけています。
主食は小さな動物や硬めの生き物などです。食事や見た目だけ見ると凶暴なイメージもありますが、性格は他のウミガメと大差はないようです。

タイマイ

（学名：Eretmochelys imbricata／英語名：Hawksbill turtle）
他のウミガメよりはキリッとしている印象を受けます。
甲の模様に大きな違いがあるのでウミガメを何度も見ている人であればすぐに分かるでしょう。沖縄でも産卵をしてはいるものの絶対数が少ないので、他のウミガメと比較すると遭遇率は低めです。
体験ダイビングで出会うことができたなら、出来る限りその特徴的な尖った口を狙って撮影しましょう。

エラブウミヘビ

（学名：Laticauda semifasciata／英語名：Erabu sea snake）
年齢によって模様が変わり、長さは最長で1.5メートルに及びます。
昼間は岩などの隙間に隠れているので体験ダイビング中で泳いでいるエラブウミヘビに出会う可能性は低めです。
産卵は陸で行うので地上で遭遇する可能性もあります。沖縄各地では食材として捕獲されることも。

クロガシラウミヘビ

（学名：Hydrophis melanocephalus／英語名：Black-headed sea snake）
沖縄ではお馴染みのウミヘビです。コブラ科というところから凶暴そうなイメージを持つかもしれませんが、攻撃性の少ない大人しい蛇です。しかし有毒なのでこちらから仕掛けたりするのはNG。温かく見守ってあげましょう。
海底の砂に潜んでいる魚を探して食べるので、比較的浅い場所でも見かけることがあります。

イイジマウミヘビ

（英語名：Iijima’s turtle-headed sea snake）
沖縄をはじめ中国や台湾でも見ることができるウミヘビです。英名でもあるように、カメの頭の形に似ているのが特徴です。体は縞模様で、太いロープのような模様をしています。
ダイビング中に見られるシーンとしては、岩場にくっついた魚の卵を食べているようすがシャッターチャンスです。有毒とされていますが歯が退化しているため危害を与える可能性は少ないようです。

ジンベエザメ

（学名：Rhincodon typus／英語名：Whale shark）
世界では12メートル級の超巨大なジンベエザメも見かけられていますが、日本でダイビング中に遭遇するのはだいたい6メートル前後が多いようです。
サメと言っても「JAWS」のような鋭い眼光や牙はまったくなく、正面から見ると愛嬌たっぷりの体型と口、口を開けても鋭い牙もありません。
ジンベエというのは日本独特の呼び方で、体の斑点が甚平（夏に着る伝統的な服）に似ていることから名付けられたようです。沖縄では「ミズサバ」とも呼ばれていたり、その地方によって独特な呼び方がある人間と馴染みの深い動物です。
水中撮影の際にワイドレンズがないと全体を撮るのが困難なので、ジンベエザメと逢える体験ダイビングツアーなどに参加する場合はあらかじめワイドレンズを購入しておくのがおすすめです。