アジ科

ギンガメアジ

(学名:Caranx sexfasciatus/英名:Bigeye trevally)
群れをなすことでしられるダイバーに嬉しい魚です。一匹で行動するよりも群れで行動することが多いので、近づくとすぐにわかります。
遠くからワイドで撮影するギンガメアジの群れはとても綺麗で写真映えもかなりのもの。一眼レフはもちろんコンデジでもインスタで自慢できるような写真が撮れること間違いなしです。
群れになると恐怖心が少なくなるためか人間が近づいても逃げることは少ないので、落ち着いてシャッターを押しましょう。

鮮やかな銀色のアジ
出会える場所はさまざまで、内湾からリーフエッジまで多岐にわたります。

カスミアジ

(学名:Caranx melampygus/英名:Bluefin trevally)
日本では沖縄などの南側で見ることができるアジの一種です。ギンガメアジが大量で群れをつくるのに対してこちらのカスミアジは小グループを形成して行動するのが特徴的です。
リーフなどの浅い場所でも出会える可能性があるようです。ただ動きが速いのでカメラに収めるのは簡単ではありません。

青い斑点が特徴のカスミアジ
手当たり次第に魚を撮影していると写真に収まっている可能性がある、そういうタイプのお魚です。

イトヒキアジ

(学名:Alectis ciliaris/英名:Threadfin pompano)
実は糸を引き連れて泳いでいるのは幼魚だけで、成魚になるとこの糸はどんどん短くなってきます。とはいえダイビング中に見られるのは幼魚がほとんどです。
成魚は1メートル近くまでの大きさになりますが、クラゲのような糸を引く幼魚はせいぜい10センチほど。幼魚なので1匹で泳いでいることはほとんどなく、少ない群れで行動しています。
マクロでもワイドでも綺麗な写真が撮れるので、観るだけでなく画像としても是非残しておきたくなる「美魚」のひとつといえますが、動きが速いので体験ダイビングでイトヒキアジの上手な写真を自分自身で撮影するのは少々困難といえそうです。

糸を引きながら泳ぐアジ
遠くから見るとクラゲかと思ってしまうような細い糸を引いて泳ぐという珍しいタイプの魚です。

ツムブリ

(学名:Elagatis bipinnulata/英名:Rainbow runner)
尖った体と青く輝く色がとても綺麗で絵になる魚です。英名で虹色という名前がつけられていることからもその可憐さが伺えます。サンゴ礁の近辺などでも出会えるので体験ダイビング中に遭遇できる可能性もあります。
大きくなると1メートル近くにもなる大型魚ですが、幼魚はいわゆる「パイロットフィッシュ」としてサメなどにくっついて行動していることが多いようです。
かなり大きな群れとなって旋回しつつ行動していますが、動きが速いので一瞬で通り過ぎてしまいます。シャッターチャンスを逃さないように注意しましょう。

コバンアジ

(学名:Trachinotus/英名:Small spotted pompano)
インド洋などの温かい地域の海で見られる熱帯魚。日本では沖縄諸島でも見られることがあります。モルディブ諸島ではかなりメジャーな魚で、ダイビングまでいかなくともシュノーケリングでも見ることができます。
海面あたりの浅瀬での撮影になるので、天気の良い日はかなり綺麗な写真が期待できます。ストロボも不要なので手軽なコンデジに防水機能をつけたカメラでも十分。
体の特徴としては、平たい感じでハサミのように開いた尻ビレ(尾)、そしてボディにある黒い斑点が目印になります。目が大きくギョロっとした感じも特徴的。
海の色と同化するのでワイドよりもマクロレンズで一匹を狙って撮影するのがおすすめです。

シマアジ

幼魚にはまるで蛍光ペンで書いたような黄色い線があるのが印象的なアジの仲間です。群れをつくって行動するので遠くからでもよくわかります。
海面より内湾でよく見られるのでダイビング向けの被写体でもあります。蛍光色を持っているといっても自ら光ってくれるわけではないのでストロボは必須。大きさは50センチ前後にもなります。
集団で活動して動きも速いので、人間が近づくとすぐに逃げていきます。そのため単体のマクロ撮影よりも遠くからワイドで狙うのが一般的です。どうしてもアップで撮りたい場合はズーム機能を利用するのがいいでしょう。