ウミテング科

ウミテング

(学名:Eurypegasus draconis/英名:Short dragonfish)
砂底を這うように歩いているお魚です。その見た目は魚というには程遠い雰囲気。大きさも10センチに届くかどうかという小ささの手のひらサイズです。鼻が長くいかにも天狗といった感じ。
泳ぐよりは砂の上を歩くのに適した体のつくりになっているので歩くスピードはかなりのもの。とはいっても見失うほどの速さではないので一度見つけたらカメラに収めるチャンスは十二分にあります。
砂の色に似た保護色をしている生体もいれば、黄色っぽいものやちょっと赤みがかったものまで色のバリエーションは豊富です。

テングノオトシゴ

(学名:Pegasus laternarius/英名:Brick seamoth)
天狗の落とし子というロマンチックな名前のとおり、なんとも不思議な体のつくりをしています。鼻は鋭く尖っていて目ははっきりとして大きく、胸ビレがとても大きいので魚というよりは蝶や鳥に近い雰囲気になります。
その胸ビレを豪快に広げながら砂の上を移動していく姿はカメラよりも動画で撮影するのに適しています。浅瀬にいるので体験ダイビングでもお目にかかるチャンスはあるかもしれません。

ウミヘビ科

ダイナンウミヘビ

(学名:Ophisurus macrorhynchus Bleeker)
名前に蛇と付いているので水中をゆらゆらと泳いで移動する雰囲気を想像しますが、このダイナンウミヘビは蛇というよりはチンアナゴのようなタイプに属し、砂の中から顔だけニョキッと水中に出しています。
ただやはりその名の通り歯は強く鋭くよく見ると攻撃性も強そうな外見です。大きさも1メートルを軽く超える長さなのでもし全身をさらけ出していると恐怖感も感じるかもしれません。
とはいえ普段は砂の中にいて顔だけだしているのでコミカルな感じ。慌てて近づかなければ写真を撮影するチャンスもたっぷりあります。温暖な地域の海にいるので沖縄でのダイビングでも出会えるチャンスがあります。

エソ科

アカエソ

(学名:Synodus variegatus/英名:Reef lizardfish)
普段耳にしない「エソ」というお魚の一種です。魚によほど詳しくない人でないと聞いたこともないのではないでしょうか。
その風貌は小さな蛇またはトカゲ、といった感じで、ギョロっとした目と体の割に大きな口も特徴的。歯が強く小さな魚を捕食して成長します。
ミナミアカエソといわれる種類は沖縄にも生息しています。サンゴ礁や岩などの浅瀬にもいるので体験ダイビングでもチャンスは十分出会えるチャンスはありますよ。

オキエソ

(学名:Trachinocephalus myops)
見た目が地味なエソの仲間のなかでも一番といってもいいほど地味なルックス。砂地の上にいて保護色になっていてあまり目立ちませんが、口を開けて獲物を狙っている姿は迫力満点。
10センチくらいの魚を鋭い歯と顎でガッチリと捕まえる姿はまるでハンターです。体験ダイビングでは難しいですが、時間があればマクロレンズでじっくりと捕食するする瞬間を撮影してみましょう。

オニオコゼ科

オニダルマオコゼ

(学名:Synanceia/英名:Stonefish)
まるで岩場に植物が生えているような、とうてい魚に見えない外観がとても個性的なオコゼの一種です。ピンクやオレンジなどカラフルな組み合わせがサンゴ礁の色合いにも似ています。なのでサンゴの中にいると見つけるのはかなり困難。
ただ、獲物を見つけると動いて捕食しようとするので発見できることも。いきなり大きな口を開けて小さな魚を食べる瞬間をカメラでキャッチできればプロ級の一枚がGETできますよ。
砂の中に潜んでいることもありますが、背ビレの棘に毒を持っていて、それに触れるとかなり危険です。

岩の間にいるオニダルマオコゼ
ダイビングではありえませんがシュノーケリングで素手で砂を掘ったりするとこのような毒に触れてしまうことがあるので十分に注意しましょう。

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