イシダイ科

イシガキダイ

(学名:Oplegnathus punctatus)
鮮やかな色を持つ幼魚と口の周りが黒くなる老魚でまったく見た目が違うのが特徴の魚です。海釣りをする人なら一度は聞いたことがあるといったほどのポピュラーな魚ですが、釣りの場合は銀色の成魚、ダイビングでよく会えるのは横縞模様の幼魚です。
人馴れしていることが多く、近くまで寄っても逃げないので撮影するチャンスは多々ありそうです。

イットウダイ科

トガリエビス

(学名:Sargocentron spiniferum/英名:Long-jawed squirrelfish)
いかにも「タイ」らしく、ほんのりと赤みがかかって艶のある色をしている大型のイットウダイ科の魚です。
あまり明るくない場所を好むのでケーブ(洞窟)や亀裂の中などで見かけることが多いようです。したがって体験ダイビングでお目にかかるのは難しいかもしれません。
ただ、その流れに沿って明るい場所を泳いでいることもあるようなので運が良ければ遭遇するかも。性格は大人しいのでもし出会っても慌てずに驚かせないようにすれば撮影するチャンスは十分にあります。
大きいのでマクロレンズなしのコンデジでも綺麗な写真が撮れますよ。ダイビング中級者以上の場合は岩陰やケーブなども一緒に撮影してみましょう。かなりプロっぽい写真に仕上がります。

イットウダイ

(学名:Holocentridae/英名:Squirrel fish)
食用として知られる鮮やかな色が特徴のタイの仲間。赤と白のツートンという正月のようなめでたい色でもあるのでもし出会えたらラッキー。縁起の良いお魚なので是非とも一枚は収めておきましょう。イットウダイ科の魚は沖縄などの暖かい場所に多く分布していますがこの「元祖イットウダイ」は、比較的涼しい地域にも生息しています。

ウケグチイットウダイ

(学名:Neoniphon sammara/英名:Blood spot squirrelfish)
イットウダイの仲間にしては珍しく銀色の魚ではありますが、よく見ると薄く赤がかかっているのがわかります。
日中はサンゴ礁の下などの目立たないところに潜んでいて、夜になると獲物を探して活動するのが特徴。体験ダイビングではちょっとお目にかかるのが難しい種類のお魚です。肉食で小さな魚類やエビなどを食べます。

キビレマツカサ

(学名:Myripristis chryseres Jordan and Evermann/英名:Yellowfin soldierfish)
朱色に近い赤のからだと黄色の尾ビレ・背ビレが何とも鮮やかで美しいお魚ですが、急斜面を好む傾向があるので体験ダイビングで行くような浅瀬にはあまり現れてくれません。
大きさは20センチちょっとなのでイットウダイの仲間の平均といったところ。ドロップオフダイビングなど上級ダイバーであれば撮影チャンスが多くなるタイプのお魚です。

ベニマツカサ

(学名:Myripristis vittata/英名:White-tipped soldierfish)
赤いので群れになるとかなりの迫力。ワイドアングルでスケールの大きな写真を撮影することができます。しかも近づいても逃げることが少ないので何枚も撮影することも可能。
他のダイバーさんに頼んで自分自身も一緒に撮影できてしまうかも。ただ、暗いところを好むので体験ダイビングで行くような浅瀬にはあまりいないかもしれません。

真っ赤なベニマツカサの大群
岩陰などの暗い場所で群れをつくるイットウダイ科のお魚です。

アカマツカサ

(英名:Bigscale soldierfish)
名前も生息地も習性もベニマツカサにそっくりで、ほとんどの人は見分けがつかないといってもいいほどですが、見分ける方法としてはウロコがはっきりとしている、顎がちょっと出っ張っている、などが挙げられます。沖縄や奄美諸島に多く分布しています。

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