いつかダイビングをしようと思っているのですが、海の中には危険な生物がたくさんいるというポスターを見て以来怖くてチャレンジができません。
しかし、今年の夏は沖縄に行く予定なので、思い切って体験しようと思うのですが、特に気を付るべき生物はいますか。もし、けがをした場合は、どんな対処をしたらよいでしょうか。(みやっちさん)

【体験アドバイザー:海っこの回答】

はじめまして。海にはたくさんの生物がいます。きれいなサンゴやお魚さんばかりだと良いのですが、得体のしれない生物もいます。
ですので、みやっち様の感じている怖さは沸き起こってきて当然のものかもしれません。むしろ、その恐怖心がないと心配です。海の中には、毒を持つ生物や凶暴な生物もたくさん存在するからです。

しかし、そういった生物は、意外と臆病でむやみに人を襲うことはないともいわれています。
むしろ、ダイバーの不注意で生物に触れてしまい怪我をすることがありますので、今回はその代表例をご紹介します。

いろんな海にいる「ガンガゼ」。

黒っぽいウニの仲間で、長―い針が特徴的なガンガゼは、海底にでもサンゴや岩場の陰にでもどこにでも存在しています。

中性浮力が保てずに体が沈んだ先に偶然いたり、不用意に手をついた先にいたガンガゼに触れてしまったら、それは大変なことになります。

海の中のガンガゼ
ガンガゼの凶器となる部分は鋭い針です。

鋭い針の特徴

その針は細長いためウエットスーツも貫通して体に刺さります。
また、先端に返しがあるため抜きづらいのですがその上にまるでシャープペンシルの芯のように折れやすいので、針を抜こうとすると体の中で折れて残ってしまいます。

針が刺さると、ジンジンと熱を持ち、腫れて強い痛みが出ます。痛みや腫れは数時間から数日続くこともあります。筆者もガンガゼの針が刺さったときには、1か月ほど、地味な痛みが続いていました。

刺さったときには、海水で洗い流し、針が取れそうなときには、出来るだけ取り除き消毒しましょう。
しかし、先述のようにガンガゼの針は非常に折れやすいので無理に抜こうとせずに早めに医療機関に行くこともお勧めします。
痛みが強い場合には、タオルなどを温め痛みの強い場所に湿布することで、和らぐともいわれています。

不要な怪我を避けるためにも、海中では無暗に手を触れず、安全にダイビングを楽しんでください。(海っこ)

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