イサキ科

ムスジコショウダイ

(学名:Plectorhinchus vittatus/英名:Oriental sweetlips)
いかにも熱帯魚らしい派手で明るい色の体を持つイサキの仲間。顔は黄色と黒の縞模様で体は白と黒。従って正面から見ると黄色が目立ち、横から見ると白が目立つのもユニークな特徴です。
尾ビレと背ビレは黄色と黒の水玉模様になっているのも派手さを際立たせているひとつの要因です。10〜20匹くらいの小集団で活動していることが多く、激しく動かないので体験ダイビングでも撮影するチャンスは十分にあります。
ワイドで鮮やかな黄色い群れの写真を撮ることもできますし、近くに寄って面白い顔をアップでマクロに撮るのもおすすめ。

派手な黄色が目立つムスジコショウダイ
分厚い唇は愛嬌たっぷりのムスジコショウダイ。カメラ派ダイバーに人気のお魚です。

コロダイ

(英名:Slaty sweetips)
これぞタイ!といった風貌の黄色と黒の縞模様で人気のイサキ科のお魚ですが、成魚になると銀色一色になります。
日本でも見られますが南に行くほど黄色のコロダイを見られる可能性は低くなるようです。
活動場所も結構水深のある海底付近がメインなので、初心者のダイバーではお目にかかるのが難しいといえそうです。

アヤコショウダイ

(英名:Diagonal-banded sweetlips)
イサキの仲間に多く見られるように縞模様の派手な外観を持っている魚です。このアヤコショウダイの場合は成魚になっても縞模様はなくなりませんが、その模様自体が変化します。
他のコショウダイは水平に模様ができるのに対し、このアヤコショウダイは斜めに線が入っているのが特徴です。
子供のうちは水平の縞模様なので他の種類とに見分けがほとんどつきません。

斜めに線が入る成魚のアヤコショウダイ
典型的な熱帯魚なので、沖縄列島などの温かい地域で見られます。

アジアコショウダイ

(英名:Spotted sweetlips)
成長に連れて模様がどんどん変化していく典型的なコショウダイです。この魚の場合は白と黒にはっきり色が分かれていて、子供のうちはまだらな模様だったのが成長していくと黒くて細かな斑点模様になっていきます。
稚魚は岩の近くに隠れていることが多いのですが、大きくなるとサンゴ礁の近辺を泳ぐようになるのでダイビングで出会えるチャンスが増えてきます。

チョウチョウコショウダイ

(学名:Plectorhinchus chaetodonoides/英名:Harlequin sweetlips)
名前とは裏腹にまるで毒でも持っていそうな模様をしているコショウダイです。とくに幼魚時代の体は黒みがかったオレンジと白で、背ビレと尾ビレは「蛾」のような緑がかったグレーと白の模様を帯びています。
動きも奇妙で体をくねくねと動かせてゆっくり泳ぎます。沖縄などの温かい地域の海に生息しています。